大国敷神(おおくにしきのかみ)

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要旨

大国敷神(おおくにしきのかみ) は、阿波美馬郡の式内社 倭大國魂神大國敷神社 の二座目に祀られる神。「敷」は領域を敷き治める意で、主座 倭大国玉神(倭の国魂神)と対をなす配偶神格、または 別格の地主神 とされる。倭大国玉神大国敷神社の二座目祭神として、阿波美馬郡における国土・地主の祭祀を担う。


1. 命題の構造

観点通説阿波説
神格記紀に登場しない地域の神「敷」=領域支配。主座と対をなす地主神格
主座との関係不明倭大国玉神(国魂)と対偶、または別格の地主神
鎮座各地比定説美馬郡 倭大國魂神大國敷神社の二座目

2. 基本情報

項目内容
読みオオクニシキノカミ
登場社倭大國魂神大國敷神社(2座目)
配偶神倭大国玉神
所属郡美馬郡
比定論社倭大国魂神社/医家神社
社格小
位置付け二座社の二座目(配偶神格/地主神)

3. 神格と性格

「敷」は領域を敷き治めるの意。倭大国玉神 と対をなす配偶神格、または別格の地主神。倭大国玉神大国敷神社の二座目祭神である。主座の「国魂(くにたま)」が国土の霊威を表すのに対し、「国敷(くにしき)」は その国土を実際に敷き治める統治・領有 の側面を担うと解される。


4. 阿波説における位置づけ

4-1. 国魂と地主の対祭祀

主座 倭大国玉神(倭の国魂神)と二座目 大国敷神は、「国の霊威(玉)×国土の支配(敷)」という対をなす。阿波説は、美馬郡の本社を 国魂祭祀と地主祭祀が一体化した阿波の国家祭祀の場 とみる。

→ 阿波国の二座社一覧

4-2. 「倭」を冠する唯一の式内社の二座目

本社 倭大國魂神大國敷神社 は阿波で唯一「倭」を冠する式内社であり、大国敷神はその二座目として、阿波=ヤマト発祥論における国土祭祀の一翼を担う。

4-3. 二座社の対偶構造

→ 阿波国の二座社一覧


5. この神を祀る式内社

※ deities または aliases に「大国敷神」を含む式内社(旧郡順)。

神社旧郡座数主祭神
倭大國魂神大國敷神社美馬郡2倭大国玉神・大国敷神

6. 関連ノート


7. 参照資料(ブログ・Web)

  • 倭大国敷神社
  • ヤマト 考察 ③(本文中 “大国敷神” ×9)

8. 留保

注意

  • 大国敷神は 記紀本文に登場しない地域神 で、「敷=領域支配/地主神」とする神格解釈は阿波説的推定である。
  • 主座 倭大国玉神 との関係(夫婦・対偶・地主神)は社名の二座併記に基づく推定で確定していない。
  • 比定論社(倭大国魂神社/医家神社)の確定にも諸説がある。
  • 本ノートの evidence_type は “shrine_deity”、confidence は 3。