大代古墳出土 刳抜式舟形石棺(くりぬきしきふねがたせっかん)
📌 概要
鳴門市の大代古墳(前方後円墳)の竪穴式石室に安置されていた埋葬施設。 一本の巨大な石をくり抜いて舟の形にした石棺。
🔍 特徴と学術的意義
- 石材と広域ネットワーク: 石棺に使用されている「白色凝灰岩」は、香川県(讃岐)の火山(城山など)で産出される石材である。これが鳴門の大代古墳に運ばれている事実は、瀬戸内海を通じた強力な海上輸送力(海人族のネットワーク)と、讃岐勢力との交流・同盟関係を示している。
- 大量の水銀朱(辰砂): 石棺の内側および外側の全面に、鮮やかな赤色顔料である水銀朱(辰砂)が分厚く塗布されていた。これは被葬者の強大な権力を象徴するとともに、阿波が朱の産地(若杉山遺跡など)を背景に豊かな経済力を持っていたことを示している。
- 海上交通の覇者: 鳴門海峡を見下ろす地に舟形の石棺を安置したことは、被葬者が水軍を統率する海上交通の覇者であったことを強く示唆している。
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