西山谷2号墳(にしやまだににごうふん)
📌 概要
- 所在地: 徳島県鳴門市大麻町大谷(現在は徳島県立埋蔵文化財総合センターに移築・保存)
- 年代: 古墳時代初頭(3世紀半ば)
- 種別: 円墳
📏 規模と構造
- 規模: 直径約20メートルの円墳。
- 特筆すべき構造:
- 日本最古級の竪穴式石室: 全長4.72m、幅1.05m。阿波特産の結晶片岩(青石)を大量に使用している。
- 埋葬施設: 床面に白色粘土を敷き詰め、その上に「くり抜き式木棺」が置かれていた。
⛏️ 主な出土品
- 銅鏡: 斜縁上方作銘獣帯鏡(しゃえんじょうほうさくめいじゅうたいきょう)
- 武器・工具: 鉄鏃、鉄剣、ヤリガンナ
- 土器: 直口壺、カメ(意図的に割られた「破砕副葬」の痕跡)
🔍 学術的意義・阿波説における重要性
- 四国最古・大和に先行する石室構造
3世紀半ばという極めて早い時期に築造された四国最古の古墳の一つ。この古墳の竪穴式石室は、後の大和(近畿地方)で定型化する竪穴式石室の「原型」あるいはそれに先行する古い形態と考えられており、阿波から畿内へ高度な土木・墓制技術が伝播した(東遷した)ことを示唆する強力な考古学的物証である。
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