渋野丸山古墳出土 形象埴輪群(けいしょうはにわぐん)
📌 概要
四国最大級の前方後円墳である渋野丸山古墳の墳丘平坦面から出土した、様々な形を模した埴輪の総称。
🔍 特徴と学術的意義
- 多彩な種類: 一般的な円筒埴輪や朝顔形埴輪に加え、以下のような多彩な形象埴輪が出土している。
- 家形埴輪(権力の象徴・首長の居館の表現)
- 盾形・甲冑形・靫形埴輪(武威の象徴・悪霊からの守護)
- 蓋(きぬがさ)形埴輪(貴威の象徴)
- 舟形埴輪(海上交通の支配、あるいは魂の運搬具)
- 畿内政権との強固な結びつき: これらの形象埴輪のセットは、同時代の畿内の中央政権(大仙陵古墳など)で用いられたものと共通の規格である。阿波の首長が独自の在地文化だけでなく、ヤマト王権の最新の葬送儀礼とイデオロギーを完全に共有していた(=政権中枢と極めて近い関係にあった)ことを証明する重要な物証である。
- 赤色塗彩(辰砂): 一部の円筒埴輪には、ベンガラや辰砂による赤色塗彩の痕跡が残っており、阿波特産の朱を用いた儀礼が行われていたことがわかる。
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