熊野久須毘命

要旨

熊野久須毘命(クマノクスビノミコト、別表記・熊野櫲樟日命)は、天照大御神の右手の玉から成った誓約段の神で、天照の五男神の第五子(末子)。記紀に独立した事績・後裔伝承がほとんどなく神格像は希薄だが、名の「熊野」「久須毘(奇魂)」から熊野の信仰や霊威に関わる神とする説がある。阿波説では、丈六町の熊野神社に祀られ、その祭祀地が大国主神一族の陵墓「恥ずかしヶ峰」の南側にあたる点に注目し、出雲族の墓域に天孫の末子が祀られる構図として論じる。「天(あめ)」を欠く第四子・活津日子根命とともに、系譜上の異質性が論点となる。


1. 概要

  • 読み: クマノクスビノミコト
  • 別表記: 熊野櫲樟日命
  • 物実: 天照大御神の右手の玉から成る(誓約段)
  • 続柄: 天照の五男神の第五子(末子)
  • 登場文献: 『古事記』/『日本書紀』
  • 特記: 後裔氏族の伝承に乏しい。名の「熊野」「久須毘(奇魂)」から、熊野の信仰や霊威に関わる神とする説がある。諱に「天(あめ)」の字を含まない。

2. 阿波説における位置づけ

  • 八万町から少し離れた丈六町の熊野神社で祀られるとされる(→天照の五男神:誓約神話と阿波八万町の王子祠)。
  • 祭祀地が大国主神一族の陵墓「恥ずかしヶ峰」の南側にあたる点が阿波説で注目され、出雲族の墓域に天孫の末子が祀られる構図に解釈が向けられる。
  • 第四子 活津日子根命とともに「天(あめ)」を欠く二柱として、系譜上の異質性・出雲族との関係が論じられる。

3. 関連ノート(Vault内)


4. 留保(中立的併記)

注意

  • 記紀に独立した事績・後裔伝承がほとんどなく、神格像は希薄。
  • 丈六町熊野神社への比定、出雲族陵墓南側に祀られることへの解釈(裏切り説など)は awa-otoko 氏の私見に基づく阿波説的見解。
  • evidence_type: primary_source_based / blog_hypothesis(阿波部分)/ confidence: 2