丹田古墳(たんだこふん)

📌 概要

  • 所在地: 徳島県三好郡東みよし町(旧三加茂町)
  • 年代: 古墳時代前期(4世紀代)
  • 指定: 国の史跡
  • 種別: 前方後円墳(または前方後方墳・積石塚)

📏 規模と構造

吉野川中流域の尾根上に位置する完全な積石塚。

  • 墳丘長: 約37メートル
  • 後円(方)部: 径約17メートル、高さ約3メートル
  • 特筆すべき構造:
    • 完全な積石塚: 土を一切使用せず、結晶片岩の割石のみを積み上げて築造されている。
    • 合掌式竪穴式石室: 埋葬施設は、石室の側壁を上部で持ち送り、天井を合掌状に閉じるという非常に珍しく古風な構造を持つ(奈良県の天神山古墳などに類例あり)。

⛏️ 主な出土品

森浩一氏ら同志社大学の調査によって以下の副葬品が確認されている。

  • 舶載獣形鏡(銅鏡) 1面
  • 鉄製品(鉄剣、鉄斧など)

🔍 学術的意義・阿波説における重要性

  • 阿讃積石塚の典型例 純粋な積石塚の構造を今に伝える貴重な遺跡であり、この地域独自の文化圏(阿讃積石塚分布圏)の存在を証明する。また、合掌式の石室など大和の古式古墳との共通点も見られ、初期ヤマト王権と吉野川中流域の勢力との交流(あるいは東遷)を考察する上での重要拠点である。

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