出雲国風土記 阿波対照
史料概観
- 成立: 天平5年(733年)
- 編者: 出雲国造・神宅臣金太理らによる撰進
- 特徴: 五風土記のうち唯一ほぼ完本で残る貴重な一次史料
- 位置づけ: 出雲側からの古代史認識を最も体系的に示す資料
阿波対照の主要箇所
1. 国引き神話
「八束水臣津野命、国引き給いし時に…」
出雲国の意宇郡(おう)の地名起源神話。八束水臣津野命が他国から土地を引き寄せて出雲国を形成したとする壮大な創世神話。
阿波対照点:
- 引き寄せられた土地の一つに「四国(伊予二名洲)」の記述があり、阿波説では「四国=原初の国土の供給源」とする論拠
- 出雲側から見て阿波・四国がどう認識されていたかを示す
2. 杵築郡・神門郡
出雲大社(杵築大社)の縁起と、その祭神オオクニヌシの系譜。 阿波対照点: オオクニヌシ→大宜都比売の系譜関係を阿波説では強調する。
3. 出雲と阿波の地名対応
- 出雲の「斐伊川」と阿波の「鮎喰川」の文化的対応
- 大社・国造制度の構造的並行性
阿波説における位置づけ
- 出雲=阿波同源論の重要な対照史料
- 「出雲国造系譜と阿波忌部系譜の並行性」を論じる際の基礎資料
- 出雲側に残された「四国=引き寄せた土地」の認識が、阿波が古代における国土供給源だったとする論拠
関連ノート
📚 参照資料(ブログ・Web本文マッチ 拡張)
- 2026-04-27-皇室の神=素戔嗚尊が新羅に関係し出雲と紀伊で祀られる理由(地祇系氏族解題) (本文中 “出雲国風土記” ×2)
コメント
ログイン不要でコメントできます(お名前・メールは任意)。