阿府志 概観

史料概観

  • 成立: 江戸後期、文化年間(1804-1818年)
  • 編者: 佐野山陰(さの・さんいん)ほか
  • 巻数: 全32巻
  • 性格: 阿波藩(蜂須賀家)の藩撰地誌

内容構成

  • 阿波国の地理・歴史・神社・寺院・人物・産物を網羅的に記録
  • 式内社の比定論を多く収録
  • 古老の伝承・口碑も多数収録

阿波説における重要箇所

  • 大宜都比売命と賀志波比売命の母娘関係:阿波説の核心系譜論の一次的出典
  • 天照大神の阿波葬送伝:八倉比賣神社「御本記」の引用
  • 忌部諸氏の系譜:天日鷲命を祖とする諸家の系統
  • 粟飯原氏伝承:大宜都比売命六代孫・多久理彦命の墓所伝承(神山町三日月)

信頼度と批判

  • 江戸後期の地誌であり、一次史料ではないが、当時の口碑・古文書を多く保存
  • 編者・赤堀良亮の論定には永井精古ら同時代人による批判もあり、特に「賀志波比売=夏之売神」説については「読み改めて、此社號ニ牽强タリ」との指摘あり
  • 阿波説の根拠として参照される際は、批判的読解が必要

関連ノート

📚 参照資料(ブログ・Web自動)

  • 2016-08-21-阿波国の氏族あれこれ(阿府志)