阿波志 概観

史料概観

  • 成立: 文化12年(1815年)
  • 編者: 佐野之憲(佐野山陰の子)
  • 巻数: 全12巻
  • 性格: 阿波藩の藩撰漢文地誌。『阿府志』を整理・再編した性格を持つ。

内容構成

  • 沿革・郡郷・山川・神社・寺院・人物・産物・古蹟を漢文で簡潔に記述
  • 式内社・国史見在社の比定論
  • 古墳・古蹟・伝承地の所在

阿波説における重要箇所

  • 国名の由来:「粟」生産説と神名由来説を併記
  • 式内社の比定:阿府志と異同あり、阿波説論者は両者を対照参照する
  • 古墳記録:江戸期に観察可能だった古墳の状態を漢文で記述。現在では消滅した古墳の貴重な情報源。
  • 大宜都比売命関連:神領(神山町)の御馬石伝承、丹生伝承など

信頼度と批判

  • 漢文体ゆえに簡潔だが、それゆえに編者の解釈が見えにくい
  • 阿府志と相互補完的に使用される一次史料
  • 19世紀初頭の阿波の状態を凍結保存した点で価値が高い

関連ノート

📚 参照資料(ブログ・Web自動)

  • 2020-12-21-阿波志妙という郷土史
  • 2025-12-23_【古代史資料倉庫】「阿波志」記載の杉尾祠について(その1)
  • 2025-12-25_【古代史資料倉庫】「阿波志」記載の杉尾祠について(その2)