🎓 出雲文字と豊国文字
このノートの概要
このページは、古代史・ミステリー研究アーカイブにおける専門的なまとめノートです。
基礎知識
1. 出雲文字(いずももじ)
出雲地方(島根県)に伝わったとされる神代文字。
特徴
- 出雲大社をはじめ、出雲地方の神社の秘伝として伝わったとされる。
- 文字の形状は、阿比留文字のような直線的なものと、曲線的なものが混在している。平田篤胤が収集した文字の一つ。
- 出雲神話(大国主命の国譲りなど)の裏面史を記録するために用いられたと主張されることもあるが、実物は掛け軸や護符に書かれた近世のものがほとんどである。
2. 豊国文字(とよくにもじ)
九州の豊後国(大分県)を中心とした地域に関連する古史古伝**『上記(うえつふみ)』**に用いられている文字。
特徴と上記(うえつふみ)
- 上記(うえつふみ): 大友能直(大友宗麟の祖先)が編纂したとされる古文献。ウガヤフキアエズ王朝という、神武天皇以前に73代続いたとされる巨大な古代王朝の歴史を詳細に記している。
- 文字の形状: 豊国文字は「象形文字(絵文字)」に近い原始的な形(古体)と、それを崩したような線文字(新体)がある。動物や自然の形を模したものが多い。
- 神代文字裁判: 昭和時代に、豊国文字で書かれた文書の真贋を巡って論争が起き、一部の愛好家が偽造の罪に問われるという事件も起きた。
3. その他のマイナーな神代文字
神代文字は全国に数十種類以上存在するとされる。
- 琉球文字: 沖縄に伝わるとされる文字。卜占に使われたサン木(算木)の形に似ている。
- アイヌ文字(北海道神代文字): アイヌ民族には文字がなかったとされるが、一部で古代文字の存在を主張する説がある。
- 春日文字: 春日大社に関連するとされる文字。
これらは地域おこしや特定の家系の権威付けのために、近世の好事家によって創作されたバリエーションである可能性が高いが、それぞれの地域における「古代へのロマン」を色濃く反映している。
4. 阿波説との接続
- 豊国文字=『上記』のウガヤフキアエズ王朝73代 は、阿波説の 欠史八代+それ以前の長大王朝伝承 と並行する古史古伝の世界観
- 阿波説では、神武天皇以前の王朝・系譜について ホツマツタヱ や 竹内文書 と同様、通史への対抗叙事 として位置づけられる
- 阿波の神社に伝わる神代文字は 阿波文字_阿波の神社に伝わる神代文字 に集約。豊国文字との形態的比較も論じられる
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