1. 舎心山(太龍寺)への登山

要旨

神武東征阿波ルート説の一論点。空海ゆかりの太龍寺(舎心山、阿南市)に伝わる、神武天皇が東征前にこの山に登り四国を平定したという伝承を扱う。明治期の『阿波名勝案内』には、山頂の南舎身ヶ嶽に神武天皇の神像が納められたという記録が残るとされる。太龍寺縁起・舎心山縁起やブログ考察に依拠する阿波説固有の比定であり、史実として確定したものではない。

  • 太龍寺縁起: 空海ゆかりの太龍寺(舎心山)には、神武天皇が東征前にこの山に登り、四国を平定したという伝承がある。明治時代の「阿波名勝案内」には、山頂の南舎身ヶ嶽に神武天皇の神像が納められたという記録が残っている。
    • 参照: 2011-01-06-舎心山太龍寺縁起 (出典)
    • 参照: 2015-07-09-神武天皇の神像を納めた練壺(太龍寺_南舎身ヶ嶽) (出典)

留保

注意

  • 通説:太龍寺は四国八十八ヶ所21番札所で空海の修行地として知られるが、神武天皇の登山・神像奉納は社寺縁起・後世の地誌に基づく伝承であり、神武の実在性自体も学術的には神話・伝承の領域である。
  • 阿波説的解釈:太龍寺の神武伝承を東征阿波ルートの物証とみる立場は、縁起とブログ考察に依拠する阿波説固有の仮説であり、史実確定ではない(evidence_type: blog_hypothesis / confidence: 2)。本稿は親ハブ神武東征阿波ルート説の一論点である。

※本稿は神武東征阿波ルート説から詳細化・分割された専門論考である。