📜 主要な伝承と功績
1. 種穂山降臨と産業の興隆
始祖・天日鷲命は、「天磐船」に乗って麻殖郡の**種穂山(たねほやま)**に降臨したとされる。
- 五穀の種蒔き: 山頂に麻や五穀の種を蒔き、阿波の地に広大な耕作地を拓いた。これが「麻殖(おえ)」や「阿波(粟)」の地名の由来となった。
- 麁服(あらたえ)の創出: 最高の神聖布である麻織物「麁服」を織り、天皇即位の大嘗祭に献上する唯一の特権を有した。
2. 天岩戸における祭祀の主導
天照大神の天岩戸隠れに際し、天日鷲命は弦楽器(神弓)を奏で、その弦の先に「鷲」が止まったことで吉祥とされ、忌部氏の筆頭となった。
3. 阿波から全国への「東遷」
阿波忌部は、単なる地方豪族に留まらず、王権の拡大と共に海を越えて移動した。
- 安房・下総(千葉): 天日鷲命の孫・**由布津主命(ユフツヌシ)**が天富命と共に房総半島へ渡り、安房神社(安房国一宮)を創建。「阿波」から分かれた国として「安房」を名付けた。
- 伊豆(静岡): 海人族と協力し、伊豆諸島や沿岸部へ祭祀を伝播。
※本稿は阿波忌部氏伝承詳細から詳細化・分割された専門論考である。
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