阿波・畿内二重王権論:著名神社の京都遷座と地名のスライド

要旨

阿波国にあった原初的な神社や王宮が、平安時代以降、その名と由緒を伴って京都(山城国)や奈良(大和国)へ移されたとみる阿波説の地政学的論をまとめるポータル。上賀茂・下鴨神社を三加茂の鴨神社に、大原野神社を阿波の春日神社に、松尾大社を阿波秦氏(大山祇神社)に結ぶ「京都移送」と、阿波の吉野川流域の聖性が奈良の吉野へ、阿波の藤原地名が大和の藤原京へ投影されたとみる「地名スライド」の各論に分岐する。


1. 命題の構造

観点通説阿波説(仮説)
上賀茂・下鴨/大原野/松尾の各社山城国に成立した固有の古社阿波の古社が名と由緒を伴って京都へ勧請・遷座されたもの
吉野・藤原の地名大和(奈良)固有の地名阿波の吉野川流域・藤原地名が大和へ投影されたもの

※阿波説欄は後述の論拠・留保で示す解釈であり、比定は未確定。

阿波国にあった原初的な神社や王宮が、平安時代以降、その名前と由緒を伴って京都(山城国)や奈良(大和国)へ「そのまま移された」とする、阿波説の地政学的実証。


2. 本論

2-1. 著名神社の京都移送

阿波の著名な古社が、名前を変えずに(あるいは元宮として阿波に残して)京都に勧請・遷座された形跡。

  • 上賀茂・下鴨神社: 阿波の「鴨神社(三加茂)」がそのルーツであり、鴨族の移動に伴い京都へ移された。
  • 大原野神社: 阿波の「春日神社」との関連。
  • 松尾大社: 阿波の秦氏(大山祇神社)との繋がり。

2-2. 地名のスライド現象

  • 吉野: 阿波の「吉野川」流域の聖性が、そのまま奈良の「吉野」へと投影された。
  • 藤原: 阿波の「藤原」地名が、大和の「藤原京」へと移動。

3. 関連ノート(Vault内)

(本ノートにはVault内wikilinkがない。各論は上記の専門ノート群に分岐する。)


4. 留保(中立的併記)

注意

上賀茂・下鴨/大原野/松尾の各社を阿波の元宮に結ぶ説や、吉野・藤原の地名スライド説は、いずれも地名・由緒の対応に基づく阿波説の仮説であり、通説ではない。evidence_type: blog_hypothesis / confidence: 2。


参照資料